を避ける為にも“小さい乗り物”を表す第6類の代名詞『ゾッ』が用いられている。このように前述の事物を指し示すが、事物と代名詞の意味を合わせる必要がある。

 また、後述する事を先に受けて語意を強調するという用い方もある。第8話のデスラー総統の演説などに見られ、この解説については参考文献(注3)を参照されたい。

 

(注2)第18話巡回パトロールの台詞

(注3)『公式設定資料集 Garmillas p.260

 

C.人称代名詞

 ガミラス語における人称代名詞で現在判明しているのは以下のみ

 (第二版追記:『星巡る箱舟』中のシーンより二人称、三人称が判明)

 

 

一人称単数

二人称

三人称

一人称複数

主格(〜は)

イル il

ベー beh

ゼル zel

ミロン milon

属格(〜の)

イルン iln

ベク bek

ゼス zes

ミロックmilok

対格(〜を)

イルク ilk

ベロ belo

ゼノ zeno

ミロー miloh

 

 これらは諸外国語における人称代名詞と用法において大差はない。

ただし、所有格はその使われ方から『格』というより『所有形容詞』と考えられる。

(第二版追記:『星巡る箱舟』中のガミラス語解析シーンより推察するに、ガミラス語の人称代名詞は英語に似た三形態のみを持ち、目的語の直接、間接は文中での用法、もしくは前置詞の有無で判別する物と考えられる。

 また、二人称だけでなく三人称にも複数形がない可能性も同シーンの表記から考えられる)