八日目 否定文

1.否定文の作り方

 ガミラス語の否定文にも二通りの作り方がある。

a.否定を表す小辞『パ』付した単語を用いる。

b.否定を表す助動詞『ダット』(注1)を用いる

 

2.助詞を用いた否定文

 否定したい単語(名詞、動詞等の品詞を問わない)の前に、否定の助詞を付ける事で作られる。

 日本語で言えば、「完成→『未』完成」のような表現方法で、部分否定に近い。

 

例:ガミラジーボ ベク ゼス パルタス ヴェルダン.

  君のガミラス語はわかりにくい。

  ここでは形容詞ルタスのみを否定している。つまり「明らかだ」+「ない」で「わからない」を表している。

 

  パゲマクトガー → パ + ゲマクト + ガー

  未確認飛行物体   否定   確認する  航空機

  複合語の構成要素にも含まれる。

 

3.助動詞を用いた否定文

 否定を表す助動詞『ダット』を用いる事で否定を表す。

例:ミロン ゼル ダット ドーク ベハラック.(注2)

  我々は失敗するわけにはいかないのだ。

 

 作中において『ダット』が用いられたのはこの一文だけで、『ドーク』の意味が不明ではあるが、『ベハラック』が「失敗する」と言う意味であるので『ドーク』は何らかの助動詞であると考えられる。

 

 

(注1)『公式設定資料集 Garmillas

(注2)第2話シュルツの台詞。ベハラックの意味は『星巡る箱舟』より