【雑談】不思議な夢や体験した事を話そう
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366 :1@\(^o^)/:2015/07/06(月) 16:21:08.64 ID:CzY/5Cwe0.net
バブル真っ最中俺が高校時代体験したこと。
DQN臭いところもある特定されたくないんで少し脚色も入れるが許して欲しい。

地方都市の普通高校に通ってた。系列大学もある微妙な進学校。
2年のクラス替えで俺のクラスに日系ブラジル人の奴がきた。
父親が日本、母親がブラジルの、ブラジルで生まれ育った日系ブラジル人の男。
仲良くなったきっかけは、
中学からの腐れ縁のAという友達と教室でジャンプを読んでたら、「俺にも読ませてくれ」と話しかけてきたから。
イケメンで人懐こく年は一つ上、なぜか口癖は俺は魔法使いw
当時はJリーグができてブラジル人といえばジーコだったし、
俺はマジッコ(魔法使い)とうるさいから、俺たちはコイツをマジコと呼んでた。

喋り方にクセはあるけどマジコは日本語ペラペラで話も面白かった。
アマゾンが近かったらしくいろんな生き物やブラジルの女の話、そして不思議な経験をした話。
なかでもアマゾンにいるシャーマンの話を熱くしてた。
マジコ曰く、「俺はシャーマンに弟子入りして魔法使いになったんだ」と。
で、俺たちが「じゃあお前魔法使ってみせろよ」というと、
「いつか見せてあげるよ」ウフフって笑うのがいつものことだった。


367 :2@\(^o^)/:2015/07/06(月) 16:32:32.12 ID:CzY/5Cwe0.net
2年の夏休みにマジコに遊びに誘われた。
隣の市にある山の麓のカラオケボックスでパーティーやるからおいでよと。
俺とAが誘われて行くことになったんだけど、みんなでマジコの家に集合していくことになった。
マジコの家である集団住宅の一室を訪ねると、マジコはドリンクを作ってた。
部活で使うような飲み口のついたクーラーに、スポーツドリンクの粉のようなものを入れてた。
「これはオープニングドリンクだよ。ハッピーになれるんだ。危ない薬じゃないぜ、魔法のジュースさ」
みたいなことを笑顔で言っていた。
それの完成を待って、俺たちは電車とバスを乗り継いで会場に向かった。
待ち合わせの場所にいると音楽をガンガンにかけたワゴン車が迎えに来て、
俺たちはブラジル人と思しき陽気な兄ちゃん達と山に入っていった。
そこは開けた広場があって、そこを中心にいくつかのカラオケ機器が設置されてるハウスみたいのが何箇所かある場所だった。
言葉はあまり通じなかったけど、俺たちはブラジルの兄ちゃん達とバーベキューみたいな用意をしていると、
だんだんひとが集まってきた。
モロに黒人や白っぽかったり、ラテンの兄ちゃん姉ちゃんが続々と集まってきた。
50人くらいいただろうか。
準備ができると、マジコがあのドリンクをみんなに配り始めた。
そしてみんなにドリンクが行き渡ると、
パンツ一丁になってハチマキをしたマジコが、短い変な踊りを伴う短いお祈りみたいなことをした。
なんて言ってたかはわからない。
そして乾杯のような合図でみんなが一斉にドリンクを飲み干した。
俺とAも呑んだ。味は苦酸っぱい変わった味がした。


368 :3@\(^o^)/:2015/07/06(月) 16:39:36.48 ID:CzY/5Cwe0.net
その集いはすっごく楽しかった。
みんなで踊り狂ったりするんだけど、時間が経てば経つほど不思議なことに他の人らの言うことが分かるようになってくる。
頭の中の何かが開いてくるような感じがした。
みんな酒を飲んで踊り騒いだ。正直俺達も酒を飲んだ。
知らない外人たちが俺たちに冗談や笑いながらの罵声を浴びせる。
不思議なことにその意味が事細かに分かる。
俺達も彼らに言い返す。なぜかそれが向こうにも通じる。不思議な体験だった。

場が盛り上がってくると俺たちをマジコが整列させた。
俺たちは騒ぎながら整列してマジコについて歩く。
数十メートル歩くと生垣があり、白い木の門が付いていた。
そこをくぐるとやはり広場と、広場の真ん中にはデカイプールがあった。
俺たちは飛び込んだ。男も女も。
そしてみんな脱ぎだしたりしてた。そしてそこらでエロいことし始めるやつもいた。

目が覚めると俺とAとマジコはバス停にいた。
体中から酒とヘドロみたいな匂いがした。


369 :4@\(^o^)/:2015/07/06(月) 16:49:12.52 ID:CzY/5Cwe0.net
次の年の夏までにそんな集いが4回あった。
恥ずかしながら俺もAもそこで男になった記憶がある。
でも不思議なことに相手の顔も名前も覚えてない。俺もAも。

そして高校3年の夏休みに入るときに、マジコはブラジルに帰った。
お互い連絡先を交換して、「手紙出すぜ」なんて言いながら。
で、俺もAも地元から少し離れた別々の大学に進学した。

大学2年の夏休みに、地元でAと偶然再会した。
地元の居酒屋で飲んで高校時代の話で盛り上がった。
マジコの話になって、あのパーティー楽しかったなって話になり、
まだあのパーティーはやってるんだろうか?あの場所に行ってみようってことになった。

翌日、俺とAはAの家の車を借りてあの場所を訪れた。
記憶通りの場所にその広場はまだあった。
ただ、もう誰も使ってないらしく、建物はボロボロで草が伸び放題になってた。
俺とAは奥に進んだ。「あのプールの場所に行ってみようぜ」と。
そしてそこについてみると、あったのは、
ちょっとした金持ちの家にあるような、ちっぽけな埋め込み式のひょうたんみたいなプラスチックの池だけだった。
俺とAはよくわからない寒気を感じて逃げ帰った。
そしてまた飲みながら、あそこにはプールがあったはずだ!と話し合ったけれど、
見たことと記憶のあまりの相違に答えは出なかった。


370 :最後@\(^o^)/:2015/07/06(月) 16:58:36.19 ID:CzY/5Cwe0.net
それから一週間くらいたって俺の家に手紙が届いた。
マジコからのエアメールが届いた。
中身は短いよくわからないミミズののたくったような横文字。
俺はAの家に電話してAを呼び出した。
Aにもマジコから手紙が来ていた。
そのころネットで翻訳なんて便利なことはできなかった?から、俺とAは図書館へ行くことにした。
アホな俺たちは一日かかって、お互いに来たたった1文の手紙をなんとなく訳すことができた。
俺への手紙には、『俺の魔法は楽しかったか?もう解けちまったみたいだけど』と書いてあり、
Aの手紙には『○○(俺のこと)にも言っておいてくれ、魔法使いには気をつけろ』みたいな事が書いてあった。

俺たちはマジコに手紙を書いた。
でもそれが届いたのか届かなかったのか、返事がくることはなかったよ。

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